CGをはじめる方向けの予備知識

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より完成度の高いCGがつくりたい!けれど何をどうすれば完成度が上がるのか分からない、という方へ。どの要素が完成度に影響を与えるのかお伝えします。

モデリング実践編の頁を読んでくださった方は、 SketchUpの基本的な操作の実用的な使い方を知っているため、 ほとんどの建築をモデリングで表現できるようになっているかと思います。 また、さらにレンダリング実践編を読んでくださった方は、 レンダリングの操作が実はとても簡単であることを実感してもらえたかと思います。 モデリングの基本的で実用的な操作方法を知り、 レンダリングができるようになった方は、 よりリアルなCGを作りたい!と思うようになるかと思います。 SketchUpや Rhinocerosなどのモデリングソフト、 podiumやV-rayなどのレンダリングソフト、 Photoshopなどの画像処理ソフト、 Illustratorなどのレイアウトソフト、 の技術を漠然と覚えたい、と思う方より、 CGの完成度を上げるためにこれらのソフトの技術を習得したい! と目的を明確化している方の方が、やることを絞ることができるため、 短時間でより確実に技術が習得しやすくなると思います。 そのためここでは目的をより明確化にするためにまず、 よりリアルなCGをつくるために重要な要素はなにかを列挙していきます。 □SketchUp ・モデリングにテクスチャー(素材)を貼る ・モデリングでタイルなどのテクスチャーの目地を表現する ※目地のついたテクスチャーを使うのもあり ・モデリングで外部・内部建具などをつくる ・モデリングで壁の巾木、天井際の周り縁を表現する ・モデリングに陰影をつけるため凹凸や隙間をつくる ※外部建具召合せ部分の隙間、収納扉の隙間、見切り材の散り、などなど ・モデリングで家具などを配置する □Photoshop ・モデリングに貼るテクスチャーのメリハリをつよくする ・モデリングに貼るテクスチャーの色調を調整する ・明るさを適切に調整する ・建物にあった背景を合成する ・動きのあるものを静止させた表現をする ・人や小物などの添景を合成する □その他 ・解像度の高いテクスチャーを用意する ※こちらの頁で解像度の高いテクスチャーをお金も時間もかけずに取得する方法を紹介しています。 ※他にももっとあるかと思いますので後々に追記していきます。 SketchUpの技術を習得しCGの完成度を上げたい方はこちらから Photoshopの技術を習得しCGの完成度を上げたい方はこちらから CGの完成度を上げつつ、 各ソフトの技術を身につけることができますので、 是非上記の頁も見ていっていただきたいです。
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レンダリングに挑戦してみたい!けれどどのレンダリングソフトがいいのか分からない、という方へ。

CGをやってみたい人の多くは、自分の設計をよりリアルなビジュアルで表現してみたい、 そう思いはじめる方が多いかと思います。 以前にご説明した通り、リアルなCGをつくるプロセスをざっくりと記すと下記のようになります。 ①モデリングをする ↓ ②モデリングしたデータをレンダリングする ↓ ③レンダリングしたデータを画像処理ソフトで加工する ↓ ④完成したCGをプレゼン用の資料にレイアウトする 今回はこの②に使用するレンダリングソフトでは何がおすすめかをお伝えしていきます。 結論としましては、 ・CG初心者で費用を抑えたい人はPodium ・CG経験者でお金に余裕ある人はV-Ray になると思います。 以下に理由を記していきます。 ●Podiumをおすすめする理由 ①操作がシンプルで習得が早い モデリングソフトとしてまずはsketch upに取り組むことをおすすめしたように、 Podiumをおすすめする最大の理由は、 かなり早くに習得ができるからです。 V-Rayは調整する項目が多く、だからこそ細かな調整が可能になるのですが、 習得に挫折する可能性は上がります。 CGを習得する上で最も大きな障壁になるのは、 細かい操作の部分でつまづいてしまい、イヤになり、挫折することです。 ですから初心者には断然、Podiumをお勧めします。 PodiumとV-Rayの仕上がりに大きな差がつくのは外観のCGを作成した時なので、 まずはPodiumでレンダリングに慣れてから、 数年して外観の仕上がりを極めたいと思った際にV-Rayを導入するのがよいと思います。 ②レンダリングソフトの中では断然安い 理由2つ目は、レンダリングソフトの中ではかなり安いことです。 カキーシャなどそもそも無料で永久に使えるレンダリングソフトも中にはありますが、 完成度があまりに低く実務の使用には耐えません。 実務のプレゼンに使用できるレベルの完成度のレンダリングが可能で、それでいて安いのがPodiumのかなりの魅力です。 V-Rayが年間に10万円ほどかかるのに対し、 Podiumは一度買えば永久に使えて4万円程です。 圧倒的な安さだと思います。 また、Twinmotionなど、商用には使用できないけれど学習用であれば無料にできてかつ完成度の高いレンダリングソフトの方がよいのでは? というお声もしばしばいただくので、 それについての見解も詳しく述べておこうと思います。 無料で高い完成度!※但し商用利用は不可 のTwinmotion!には誰もが魅力を感じるものと思います。 但しここで注意すべきなのは、 なぜ企業が無料で提供するのか、についてです。 お金を稼ぐためにレンダリングソフトを販売する会社がなぜ無料で学習用に提供するかというと、 まずは無料でマーケットを広げて多くの人に技術を身につけさせて、 広まった後に課金を開始し、徐々に値段を上げていくためです。 一度無料期間にTwinmotionの技術を身につけた人は、 課金を開始された後にもせっかく身につけた技術だからとTwinmotionを手放せず、値段を上げられても支払う以外になくなっていきます。 adobeのPhotoshopなどに無料配布の期間があったことを思い返せばご納得いただけると思います。 さらに高額な支払いに追い討ちをかけるのは、 ・サブスクの時代がやってくる ・ネットに繋げた状態でしかソフトが使用できない仕様に今後なっていく の2つがあります。 ・サブスクの時代がやってくる いまソフト関連の会社で軒並み株価を上げているのは、ソフトを買い切り(一度買ったら永久に使用できる)で販売する会社ではなく、 サブスク(使用し続ける期間中、毎月や毎年お金がかかる)の形式でソフトを販売している会社です。 adobeなどのソフト販売会社に限らず、皆さんご存知のNetflixもAmazonも、急成長している会社はどこもサブスクの形式でサービスを提供しています。 サブスクの形式がビジネスモデルとして有用であることが証明されている現在、 これから全てのソフトが買い切りの形式ではなく、サブスクの形式でサービスが提供されるようになる日は近いと思います。 買い切りとサブスクにかかかる費用は桁が違います。 比べてみると、 1年間の間では、 V-Rayは10万円(10万円/年間 サブスク) Podiumは4万円(4万円/永久 買い切り) 6万円ほどV-Rayの方が高い 10.年間の間では、 V-Rayは100万円(10万円/年間 サブスク) Podiumは4万円(4万円/永久 買い切り) 96万円ほどV-Rayの方が高い 20年間の間では、、、、 値段にどんどんと差が開いてきます。 さらにサブスクの時代は加速していきますから、 今のうちに質が高く値段を抑えたレンダリングソフトを入手しておくか否かで、 10年間で100万円弱の費用の差が出ていきます。 ・ネットに繋げた状態でしかソフトが使用できない さらに、今後は商用利用でないものを商用に利用することが不可能な時代になっていきます。 元々が、商用でないものを商用に利用するのは違法でしたが、 オフラインで使用できるソフトが多いため、非商用ソフトを商用には利用する人も多くいました。 ただし、これからはネットに繋げた状態でしかソフトを利用できない形式が増えていくため(adobeの photoshopやIllustrator等が既にその傾向にあります)非商用のものを商用に利用するとすぐに発覚するようになります。 そのため結論として、 「商用」の「買い切り」のレンダリングソフトをいかに早く買っておくか。 これで長期的にかかる費用が断然と変わってきます。 僕らは買い切りの商用ソフトが買える最後の世代になるかもしれません。 podiumが買い切りで4万円が高いと感じていた方も、 長期的な視点で考えるといかに安いソフトなのかがお分かりいただけるのではないかと思います。 以上がpodiumをおすすめする理由です。 これからCGをはじめる方や、 生涯、CGにかけるコストを削減したい方はpodiumを早めに購入することをおすすめいたします。 また、経営的に余裕のある方は、 外観のCGを極めたいためV-Rayを極めたいという方もいるかもしれません。 そんな方のために、V-Rayの利点も別の頁で説明していこうと思います。
CGをはじめる方向けの予備知識

sketch up はオワコン?と思う方へ。CG初心者と実務に使用するCG作成におすすめのモデリングソフトを紹介します

モデリングをしてみたい! けれどどんなソフトを使用したらいいか分からない。 そんな方のために、モデリングに使用するソフトについてお話しします。 オープンデスクに来ている学生に話を聞くと、 今はrhinocerosを使用する学生が増え、sketch upを使用する学生は減ってきているように感じます。 近年では、建築の案を考える際に、 平面図を書いてから外観の形を考えて行くのではなく、 まず形を考えてCGで作成してから、平面図を作成する学生が増えてきています。 CG技術の向上と普及、ザハハディドのように平面からではなく、いきなり立体から建築をつくる建築家が台頭した影響もあるのではないかと思います。 また、rhinocerosは形をつくる自由度が高く、 Grasshopperというrhinocerosのプラグインを使用することであらゆる形のスタディが複数同時に作れたりするので、 rhinocerosはつくれる形が自由で効率的! 形をつくる自由度が比較的低いsketch upはオワコンだ! そんな風に考える人も多いかもしれません。 但し、僕は決してそうは思いません。 CG作成経験のある学生の設計課題に使えるソフトはどれですか? と聞かれたら、 rhinocerosです。 と答えます。 このソフトであれば、 ある程度は図面も書けるし、形の自由度が高く、設計課題としては、新鮮な案、がつくりやすくなるからです。 実務に使えるCGはどれですか? CGをこれからはじめたい人におすすめのソフトは? と聞かれたら、 断然、sketch upです。 と答えます。 これからその理由を説明いたします。 理由①実務ではCGで形から建築をつくることはほぼない 学生の設計課題で求められるものは、 学生ならではの発想の自由度の高いものや新鮮さですが、 実務の設計でまず求められるものは、 お施主さんの要求を確実に満たすことであり、 その後で、事務所の特色にあったデザインがはじまります。 お施主さんの要求には様々なものがありますが、 住宅の設計にせよ、公共建築の設計にせよ、 求められるものは、 どんな部屋が必要か、 その部屋の大きさは〜以上必要だ、 と面積に関わるものが大きいです。 ふんだんに予算があるプロジェクトであれば可能かもしれませんが、 適切な予算の範囲内で進めるプロジェクトにおいては、 形を先につくり、平面を後から考えていく設計では予算の調整がとても難しくなります。 そのため実務では、平面図を書き、その図面を元にお施主さんの要望を満たしているかチェックを行い、その後にCGをつくっていく進め方が大多数を占めます。 そのためCGをつくる段階では、作図ソフトで作成した図面が手元にある状態であることがほとんどなので、 CGソフトに作図能力が備わっていることは、あまり利点にはなりません。 理由② 実際の建物は複雑な形状でつくられることはあまりない 街を見渡してみてください。 四角や丸以外の自由な曲線でつくられている建物がどれほどあるでしょうか。 どれだけ複雑につくられているように見える建物も、 要素を分解してみると、 四角や丸などシンプルな幾何学で組み合わさってつくられていることが見えてくると思います。 四角や丸など、シンプルな形状でつくられる建物が多いのは、 創意工夫や新鮮さに対する追求が足りなかったからではないと思います。 シンプルな形状が経済的に合理的だから、これが理由の大きな1つだと思います。 自由な立面を謳う近代建築の時代にも、 矩形で構成される建物が多かったのは、 建物は、経済的な制約からはなかなか離れられないからだと思います。 だからこそ、自由な形状に惹かれるし、 挑戦したいという思いは出てくるけれども、 現実に実務の場で行う設計において、 自由な形状をつくることはあまりない、 その事実は知っておくとよいと思います。 そういった理由から、 rhinocerosの、 自由度の高い形状がつくれるという特徴は、 実務の範囲内においてはあまりつよい利点にはならない、とも言えます。 理由③ sketch upは習得が早い スケッチアップをおすすめする最大の理由は、 かなり早くに習得ができるからです。 僕は母校の生徒を対象に、CGのやり方を伝える勉強会を定期的に行っていますが、 みなさん大体2日程度やり方を伝えるだけで、 モデリングができるようになります。 rhinocerosのように、 コマンドが多いソフトではそうはいきません。 CGを習得する上で最も大きな障壁になるのは、 細かい操作の部分でつまづいてしまい、イヤになり、挫折することです。 rhinocerosの自由度の高さは、操作するコマンドが多いことで生まれます。 そのコマンドの多さが、多くの人にとっては、挫折の原因にもなっています。 そのため、まずはsketch upの技術を習得することをおすすめしています。 僕自身は学生の頃にsketch upの技術を習得し、 アトリエ設計事務所に就職後、働きながらrhinocerosの操作を学びましたが、 sketch upでモデリングの特徴は掴んでいたおかげで、 rhinocerosの技術習得はさほど大変ではありませんでした。 習得に時間はかからないので、 どうしてもrhinocerosに憧れている学生も、 sketch upでモデリングの感覚を先に掴むようにすると、 挫折なくCGがつくれるようになるのではないかと思います。 そして実務でCGをつくるようになってから、 sketch upでつくれない建物はほとんどないな、 ということにも気づいていくと思います。 そのためまずは、 sketch upでモデリングをやる方法、を次の頁から記していこうと思います。 実務に即すよう、 無駄なく効率的に、設計変更に耐え得るような方法を、 独学で学びつつブラッシュアップしていった方法なので、 設計課題にも実務にも活きる技術を、短期間で習得できるようになると思います。 モデリングは、 図面データをsketch upに取り込むことからはじめていきます。 sketch upの有料版を使用することで、 図面をモデリングソフト上でかく手間が省けますので、 まずはsketch up Proを購入することをおすすめしています。 作図にかかる時間をなくし、精度の高いCGをつくることができるようになります。 ※レンダリングソフトの購入は、 モデリングの技術を習得してからでも遅くないと思います。 僕自身は独学で学びつつ、プレゼン用CGの作成を繰り返す度にブラッシュアップしたので、 とても時間がかかりましたし、体力もかなり使いました。 この情報を共有することで、皆さんが楽に楽しくCGの技術が習得できるようになることを願います。
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CGをはじめよう!けれどまずは何を用意すればいいんだろう、と思う方へどんな種類のソフトがあるのかおすすめを紹介します。

どんな種類のソフトがあるのかおすすめを紹介します。 まずは参考に、 僕が使用経験のあるソフトを列挙します。 学生の頃には、 ・vectorworks(作図ソフト) ・sketch up(モデリングソフト) ・SU Podium(レンダリングソフト) 以前に働いていたアトリエ事務所では、 ・autocad(作図ソフト) ・rhinoceroses(モデリングソフト) ・Enscape(レンダリングソフト) ・Photoshop(画像処理ソフト) ・InDesign(同じくレイアウト用ソフト) 現在働いているアトリエ事務所では ・vectorworks(作図ソフト) ・sketch up(モデリングソフト) ・V-ray(レンダリングソフト) ・Photoshop(画像処理ソフト) ・Illustrator(レイアウト用ソフト) 以上のように、僕はいくつかのソフトの使用経験があります。 これからCGをはじめたい! という人に向けて、 実務に役立つおすすめのソフトについてお話しします。 結論としては、 ①モデリングソフト → スケッチアップ ②レンダリングソフト → V-ray or podium ③画像処理ソフト → Photoshop ④レイアウトソフト → Illustrator or InDesign or vectorworks 以上がいいと思っています。 その理由を次の頁からご説明していきます。
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CGで自分の設計案を表現したい!けれどどんなソフトを揃えればいいか分からない、という方へ。

よし、CGをやってみよう! そう思うきっかけは人により様々だと思います。 設計課題がはじまり自分の設計案を表現したい! 就活のアピールになるよう技術を身につけたい! お施主さんへのプレゼン用にCGを導入したい! などなど。 その方の多くは、 リアルなCGを作るために、 どんなソフトを必要なのかが分からない方も多いのではないでしょうか。 まずは、 どんなソフトが必要なのか、 どんな種類のソフトがあるのか、 その説明からしていきます。 CGを作るためのステップは、 ①モデリングをする ・この時点ではリアルなCGにはなりません。 ・建物の形のみを先につくる作業になります。 ↓ ②モデリングしたデータをレンダリングする ・レンダリングを行うことで、影や、仕上げの質感が表現され、リアルなCGになる ↓ ③レンダリングしたデータを画像処理ソフトで加工する ・敷地写真とレンダリングしたデータを合成したり、人や植栽の点景を入れて、リアルなCGの完成 ↓ ④完成したCGをプレゼン用の資料にレイアウトする ざっくりプロセスをご説明すると以上の通りです。 つまり、 ①〜④に必要なソフトを揃えることで、 リアルなCGを作成していくことができます。 安くはないソフトを4種類も集めるのは大変だ、 と思われるかもしれませんが、 ③と④はCGだけでなく他の用途にも使えるソフトですので、 CGのみに必要なソフトは実質2つのみです。 建築の仕事をしていくには、 ①〜④のソフトは必ず使用することになりますので、 ソフトのインストールと、技術の獲得は早いに越したことは無いと思います。 次の頁では、 ①〜④のソフトにどのようなものがあるか、 どのソフトがおすすめかを話していきます。
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CGで建築を表現してみたい!という方へ

CGで建築を表現してみたい!という方へ オープンデスクに来てくれる学生さん達とお喋りをしていると、 ほとんどの大学や専門学校では、 2年生ぐらいの頃から設計課題がはじまり、 自分の提案したい設計を、図面や、手書きスケッチ、模型、CGで表現することが求められている、ということが分かります。 ただ、その求められ方も、 あなたのやりたい建築を考えてください! そして、 あなたのやりたい表現でA2の紙にまとめてください! とかなりアバウトなんだな、と感じます。 アバウトな求められ方にも利点はあって、 制約がないからこそ自由に考え試行錯誤する余地が生まれるので、 大学という研究機関においては相応しい課題の出し方とも言えるかもしれません。 ただし、誰もがはじめる時には初心者で、 基本的なやり方が分からなければ試行錯誤するスタートも切れない、 これが実際なのだと思います。 僕は母校の卒業生を対象に、 CGの作り方や模型の作り方、建築法規の整理の仕方を伝える勉強会をたまに開きますが、 皆さんとても貪欲に聞いてくださります。 無駄なく合理的で、 実務に即した実践的な方法を学びたい、 というつよい熱意を感じます。 ただしそんな方たちも、 自由にやっていいよ、の一言だけしかもらえなければ、 どうはじめたらいいか分からない、 とりあえずはじめてみたけど、細かいところでつまづいてしまい進まない。 そういう話をよく聞きます。 貪欲に学ぶ姿勢があって、 学ぶための方法に飢えている方達が、 方法を知らないだけで、 自分は向いてないと思いこみ、 思い詰めてしまうのは、 本当にもったいのないことだと思います。 僕自身も建築事務所で働きはじめてから、 同じような無力感を数年間も抱き続けていたのでとても気持ちが分かります。 だからこそ、微力ながら助けになれたら、という気持ちになります。 一方で、建築家の方達に話を聞くと アトリエ事務所で働こうとする学生が年々減っている。 そんな悲観的な話をよく聞きます。 僕は現役の学生や卒業生とよく会い話をするので、 学生達の現状と、建築家の考える今の学生の像に、 大きな乖離があることを、ここにつよく感じます。 現状は、 建築アトリエ事務所に行きたい学生が「いない」のではくて、 建築アトリエ事務所に行きたいけれど「学び方と就職の仕方」が分からない学生が多くなってる、 というのが正しい理解なのではないでしょうか。 確かに一世代二世代前に比べれば、 アトリエ志望の学生は格段に減り、 経験よりも安定を求める学生が増えてるのは事実だと思います。 物価は上昇しつつも給料は上がらない日本で暮らしていれば。 将来に対して悲観的になり安定を求めるのは自然なことです。 ただ、アトリエ事務所で働きたい学生は依然十分にいるように感じます。 アトリエ事務所で求められる人員は、他の企業比べたら圧倒的に少ないからです。 であるならば、 足りていないのはアトリエ志望の建築学生の「数」ではなくて、 アトリエ志望の建築学生の学びや経験を積む「機会」なのではないでしょうか。 僕自身もアトリエ建築事務所スタッフとして働きながらなので大して時間は取れませんが、 ちょっとでもアトリエ志望の学生が学ぶ「機会」となるような頁をつくれたらと考えています。 アトリエ建築事務所を辞めても、 再度アトリエ事務所に挑戦しなよ、と僕を後押ししてくれた、 尊敬する建築家や友人達への恩返しにも繋がればいいな、と思います。 次の頁から、 まずはCGの話からしていこうと思います。 ●基本的に、、、 □本に初めから取り組むのは時間がかかる取り組み方 ・既に経験を積んでいる人から教わる ・友人と同時に取り組みやり方を教えあいながら進める →そのため昼間部で学んでいる期間が最もCG技術を早く上達する機会になります あと、CGの講義はd.fではあまり教わらないCGのやり方をお伝えすることで、 d.f生のCG能力向上のきっかけになればいいと思い学校への恩返しの気持ちでもやっているので、 これをきっかけにして情報を個人の中に留めず、 皆さんで教えあっていただき他の生徒にもCGの使い方を伝えていただければ幸いです。 ※僕は働きながら本でCG勉強しましたがかなり時間かかるし大変です。
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