Sketch up_モデリング方法_初級編

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モデリング実践編_実務に向いたCGモデリングの方法をお伝えします_⑤取り込んだ図面を基に壁を作成する-2

前の頁にて、 SketchUpに取り込んだ図面を基に壁をつくる方法をお伝えしてきました。 今回は、色んなやり方の壁のつくり方をお伝えしていこうと思います。 壁や床などの立体をつくる方法を複数知ることで、 この場合にはこうしようか、 その場合にはそうした方が効率いいかな、 と選択肢が増えて操作が劇的に早くなっていきます。 1つめにつくった壁と厚みが異なる場合です。 この場合は、前頁のように1つめの壁をコピーしてから調整すると操作数が増えてしまうため、 平面を書いて作成するのがよいです。 ↓ ・現在のレイヤーが「レイヤー0」になっていることを確認する ※「デフォルトのウィンドウ」の「レイヤー」の「レイヤー0」の左に黒丸をつけた状態 ↓ ・「四角形ツール」で壁の端の1点を「左クリック」して対角線の1点を「左クリック」して面をつくる ↓ 面をつくったら、「選択ツール」で「ダブルクリックする ※面をダブルクリックすると、面とそれに接する線の全てを選択することができます。 ↓ 面とその周りの面が選択された状態(青くなった状態)で「右クリック」→「グループを作成」によりグループ化する ↓ ・新たにレイヤーを作成する 「デフォルトのウィンドウ」の「レイヤー」の「プラスマーク」を押して、新たにレイヤーを作成する ↓ 新たに作成したレイヤーの名前を変える 新たに作成したレイヤーを「ダブルクリック」して名前を入力します。 1Fの壁を作成していくので、 「1F_壁」という名前に変えます。 ↓ ・グループにレイヤー名をつける 「選択ツール」でグループを選択した状態で「デフォルトのウィンドウ」の「エンティティ情報」の 「レイヤー」を変えることでグループに名前をつけることができます。 ※今回は1階の壁なので先ほどつくった「1F_壁」というレイヤー名をつけます。 ↓ ・作成したグループを「ダブルクリック」してグループを編集するモードに入る ※グループの編集中は、編集しているグループを点線で囲っている状態になります。 ↓ 面を「選択ツール」で選択して、面が選択された状態で「プッシュプルツール」を選択 さらに面を「クリック」して、次に1つめの壁と同じ高さの点や面を選択します。 1つめの壁の作成時には数値入力をしていましたが、 参照できる高さの立体が既にある場合は、このようにして高さを参照してつくることができます。 小さな差のようですが、数値入力を省略出来るだけで、モデリングにかかる時間は短くなっていきます。 ↓ 横方向に壁を伸ばしたい場合は、伸ばしたい面を「選択ツール」で選択して、面が選択された状態で「プッシュプルツール」を選択 さらに面を「クリック」して伸ばしたい位置の点をクリック この操作で横方向に壁を伸ばせます。 つまり「プッシュプルツール」は上下方向にも左右方向にも面を押し出せるツールなのです。 ↓ キーボードの「esc」を押すか、グループの外のどこかてきとーな所をクリックして、グループを編集モードから出る 以上、前頁から合わせて3種類の壁や床などの立体をつくる方法をお伝えしてきました。 SketchUpでのモデリングは、1つの立体をつくるための手順は何通りもあります。 それが習得時のとっつきづらさにも繋がっているのですが、 何度も繰り返してモデリングをしていくことで、 この場合にはこの方法で行うのがよい、と判断ができるようになり、 作業効率が上がっていきます。 1つの壁をつくる際に、どの方法でやるのが早いか、ミスをしづらいか、 考えてみてから作業してみていただきたいです。 次の頁では、 壁に開口を開けていく方法をお伝えします。 壁に開口を開けるのも、床に開口を開けるのも、 同じ方法で行うことができるため、 開口の開け方を覚えるだけで、 壁に窓を設けたり、階段のための吹き抜けを床に開けることができるようになります。 是非次の頁も見ていってください。
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モデリング実践編_実務に向いたCGモデリングの方法をお伝えします_⑤取り込んだ図面を基に壁を作成する-1

前々頁にて、 Sketchupに取り込んだ図面を基に、 床を立てていき、 前頁にて、 モデリングする際のルールについて復習いたしました。 これからいよいよ、取り込んだ図面を基に、 床や壁を立てていきます。 ・1階平面図をコピーして床の上にのせます。 ただ、図面の上に床をつくっているため図面が床で隠されてしまっています。 そのため、床の下にある平面図をコピーして床の上に乗せます。 ↓ 「選択ツール」で図面を選択する ↓ 「移動ツール」で床の角の点を選択する。 ↓ 「ctrl」を押して、「移動ツール」をコピーモードに切り替える。 ※ 「ctrl」を押すと移動ツールのマークの右下に+マークが表示される 移動前の平面図は元の位置に残したまま、コピーした平面図を移動させることができます。 ↓ 移動させる次の点である床の角を選択する 以上の操作で、床の上に図面がある状態になり、 壁の位置が分かるようになります。 ここから壁を作成していきます。 手順は床を作った際と同じです。 ・壁をつくっていきます。 ↓ ・現在のレイヤーが「レイヤー0」になっていることを確認する ※「デフォルトのウィンドウ」の「レイヤー」の「レイヤー0」の左に黒丸をつけた状態 ↓ ・「四角形ツール」で壁の端の1点を「左クリック」して対角線の1点を「左クリック」して面をつくる ↓ 面をつくったら、「選択ツール」で「ダブルクリックする ※面をダブルクリックすると、面とそれに接する線の全てを選択することができます。 ↓ 面とその周りの面が選択された状態(青くなった状態)で「右クリック」→「グループを作成」によりグループ化する ↓ ・新たにレイヤーを作成する 「デフォルトのウィンドウ」の「レイヤー」の「プラスマーク」を押して、新たにレイヤーを作成する ↓ 新たに作成したレイヤーの名前を変える 新たに作成したレイヤーを「ダブルクリック」して名前を入力します。 1Fの壁を作成していくので、 「1F_壁」という名前に変えます。 ↓ ・グループにレイヤー名をつける 「選択ツール」でグループを選択した状態で「デフォルトのウィンドウ」の「エンティティ情報」の 「レイヤー」を変えることでグループに名前をつけることができます。 ※今回は1階の壁なので先ほどつくった「1F_壁」というレイヤー名をつけます。 ↓ ・作成したグループを「ダブルクリック」してグループを編集するモードに入る ※グループの編集中は、編集しているグループを点線で囲っている状態になります。 ↓ 面を「選択ツール」で選択して、面が選択された状態で「プッシュプルツール」を選択 さらに面を「クリック」して、高さ分の数値を入力 ↓ 横方向に壁を伸ばしたい場合は、伸ばしたい面を「選択ツール」で選択して、面が選択された状態で「プッシュプルツール」を選択 さらに面を「クリック」して伸ばしたい位置の点をクリック この操作で横方向に壁を伸ばせます。 つまり「プッシュプルツール」は上下方向にも左右方向にも面を押し出せるツールなのです。 ↓ キーボードの「esc」を押すか、グループの外のどこかてきとーな所をクリックして、グループを編集モードから出る 以上で1つめの壁の作成は終わりです。 続いて次の壁をつくって行きますが、 1つめの壁をつくった後は、2つめの壁を作成するのは容易です。 先ほど覚えた「移動ツール」のコピーモードを利用することで、1つめにつくった壁を複製しながらつくることができるからです。 では2つ目の壁をつくっていきます。 同じ長さや厚みの壁が他にもある場合、 「移動ツール」のコピーモードを使用して複製したら終わりです。 ・「選択ツール」で複製する壁を選択 ↓ ・「移動ツール」を選択した後にキーボードの「option」を押しコピーモードにする ↓ 複製する壁の角の点を「左クリック」 ↓ 複製したい先の点を「左クリック」 以上で終わりです。 次は、 厚みは同じだけど長さと向き(角度)が異なる壁をつくる場合です。 先の方法で複製した後に角度を変え、長さを調節します。 ・「選択ツール」で複製する壁を選択 ↓ ・「移動ツール」を選択した後にキーボードの「option」を押しコピーモードにする ↓ ・複製する壁の角の点を「左クリック」 ↓ ・複製したい先の点を「左クリック」 ↓ ・複製した壁を「選択ツール」で選択 ↓ ・角度ツールを選択して、 回転したい方向の面の上にカーソルを合わせてキーボードの「shift」を押す。 ※「shift」を押すことで回転面が固定されます。 回転の中心となる点で「左クリック」 ↓ ・次に回転の中心となる辺を指定するために2点目を「左クリック」 ※先に指定した1点目を中心に、1点目と2点目の直線を基準に回転させます。 ↓ ・基準となる直線を動かしつつ、壁を回転させたい位置でさらに「左クリック」 これで向き(角度)の調整はできました。 ↓ ・回転した後に、向き(角度)は正しいが位置がズレていた場合、 「選択ツール」で動かしたい壁を選択し、「移動ツール」で移動前の点を「左クリック」した後に「左クリック」を押すことで位置を調整します。 ↓ ・この時点で長さが足りなかったり長すぎだりした場合、 壁をダブルクリックして、グループを編集するモードに入ります。 ↓ ・横方向に壁を伸ばしたいので、伸ばしたい面を「選択ツール」で選択して、面が選択された状態で「プッシュプルツール」を選択 さらに面を「クリック」して伸ばしたい位置の点をクリック ↓ キーボードの「esc」を押すか、グループの外のどこかてきとーな所をクリックして、グループを編集モードから出る 次の頁でも、 引き続き壁のつくりかたのパターンをお伝えしていきます。 丁寧めに言葉で説明しているので大変な操作のように感じるかもしれませんが、 慣れたら時間がかからずにできる操作ばかりなので、 是非やってみてください。 また、壁などのつくり方のパターンは知っておけば知っておくほど、 この場合にはこうしようか、 その場合にはそうした方が効率いいかな、 と選択肢が増えて操作が劇的に早くなっていきますので、 是非次の頁も見ていってください。
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モデリング実践編_実務に向いたCGモデリングの方法をお伝えします_④取り込んだ図面を基に壁を作成する、前に復習を

前の頁にて、 Sketchupに取り込んだ図面を基に、 床を立てていきました。 次に壁を立てていきたい、ところなのですが 前回説明したやり方はとても重要なので一度復習を兼ねて詳しく説明したいと思います。 操作を覚えるだけでなく、なぜそうするのか、を知ることでより記憶に定着もしやすくなります。 初めは覚える内容が少ない方が定着が早いので、 数少ない操作だけでモデリングができるよう、 汎用性が高い方法にしぼりお伝えしています。 そのため、 壁の作り方も床の作り方と同じ方法でやることができます! なのでまずは焦らず前回の復習をしていきましょう。 まず、レイヤーに関する重要な2つのルールは下記の通りです。 ①現在のレイヤーは常に、必ず「レイヤー0」にしておく ②オブジェクト(SketchUpにおける線や面のこと)のレイヤーは全て「レイヤー0」にして、  グループのみに「1F_床」や「1F_壁」のように個別のレイヤー名をつける 以上のシンプルなルールを習慣化することにより、 ・グループについてるレイヤーと、グループの中のオブジェクトが一致しない、レイヤーがごちゃごちゃになる ・レイヤーがしっかり分けられていない という状況を完全に防ぐことができます。 ①のルールのつよみは、 ・操作を行うごとに現在のレイヤーを設定する必要がなくなる 現在のレイヤーの意味は、次に描く面や線などのオブジェクトをどのレイヤーに入れるか、というものです。 現在のレイヤーを「レイヤー0」に常に設定しておくことで、これから描く線や面などのオブジェクトを自動的に「レイヤー0」に入れておくことができます。 「レイヤー0」は「デフォルトのレイヤー」とも呼ばれる特別なレイヤーですこし理解しづらいですが、 上記の方法で行えば「レイヤー0」については特に考えずとも作業ができます。 ↓ つまりまとめていうと、「現在のレイヤー」や「デフォルトのレイヤー(レイヤー0)という煩雑な設定をないものとして考えることができます! 考えなくてはならない要素が少ない方が習得が早く、ミスが減ることになります。 ②のルールのつよみは、 「デフォルトのレイヤー(レイヤー0)」は今後操作や編集したりしないため、ないものとして扱うことができます。 そのため、グループにつけているレイヤーとオブジェクト(線や面など)につけているレイヤーが揃わなくなる、という事態が起きなくなります。 そして、前の頁で紹介したやり方を習慣づけることで、 上記の①②のルールを自然と守りつつモデリングを行うことができます。 次の頁から、 壁をつくっていく作業を行なっていきます。 床と壁、そして屋根をつくることができるようになればほとんどの建築はつくれるようになるので、 是非次の頁も見ていってください。
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モデリング実践編_実務に向いたCGモデリングの方法をお伝えします_③取り込んだ図面を基に床を作成する

前の頁にて、 SketchUpに取り込んだ図面を整える作業を行ってきました。 これからいよいよ、取り込んだ図面を基に、 床や壁を立てていきます。 また、レイヤーを整理しつつ壁などをつくる、 シンプルにして強力なルールも説明いたします。 ここのルールを知り習慣づけることで、 ・レイヤーがごちゃごちゃになってしまう ・意図してないところで線や面がくっついてしまう などを防ぐことができるようになります。 ぜひ最後まで読んでみてください。 ・まずは、床をつくっていきます。 概念の説明から入るとややこしくなるので、まずは床や壁をつくる作業方法を体で覚えてしまうのがよいと思います。 ↓ ・現在のレイヤーを「レイヤー0」にする ※「デフォルトのウィンドウ」の「レイヤー」の「レイヤー0」の左に黒丸をつけた状態にする ↓ ・「四角形ツール」で図面の端の1点と対角線の1点を「左クリック」して面をつくる ↓ 面をつくったら、「選択ツール」で「ダブルクリックする ※面をダブルクリックすると、面とそれに接する線の全てを選択することができます。 ↓ 面とその周りの面が選択された状態(青くなった状態)で「右クリック」→「グループを作成」によりグループ化する ↓ ・新たにレイヤーを作成する 「デフォルトのウィンドウ」の「レイヤー」の「プラスマーク」を押して、新たにレイヤーを作成する ↓ 新たに作成したレイヤーの名前を変える 新たに作成したレイヤーを「ダブルクリック」して名前を入力します。 まずは1Fの床を作成していくので、 「1F_床」という名前に変えます。 ↓ ・グループにレイヤー名をつける 「選択ツール」でグループを選択した状態で「デフォルトのウィンドウ」の「エンティティ情報」の 「レイヤー」を変えることでグループに名前をつけることができます。 ※例えば1階の床なら「1F_床」2階の壁なら「2F_壁」のように名前をつける ↓ ・作成したグループを「ダブルクリック」してグループを編集するモードに入る ※グループの編集中は、編集しているグループを点線で囲っている状態になります。 ↓ 面を「選択ツール」で選択して、面が選択された状態で「プッシュプルツール」を選択 さらに面を「クリック」して、高さ分の数値を入力 ↓ キーボードの「esc」を押すか、グループの外のどこかてきとーな所をクリックして、グループを編集モードから出る 以上で床の作成は終わりです。 シンプルな直方体をつくるのにもかなり手間がかかると思われた方もいるかもしれません。 ただ、この動きを習慣化してしまえば十数秒で終えられるようになりますし、 このやり方1つで、床も、壁も、屋根も、つくれるようになります! そしてさらに、 レイヤーがごちゃごちゃになり後で整理ができなくなってしまったり、 意図してないところで線や面がくっついてしまう などを防ぐことができます。 たった1つの動きを覚えるだけでこれらの効果が得られるのは大きいと思います。 初めは覚える内容が少ない方が定着が早いので、 数少ない操作だけでモデリングができるよう、 引き続き、汎用性が高い方法にしぼりお伝えしています。 次の頁にて、壁を作成していきます。 床と同じ容量で作成していきますが、 「プッシュプルツール」を用いつつ数値入力をせずに効率的に壁をつくる方法や、 コピー(複製)を用いて壁をつくる工程を省略する方法など、 より効率的な方法について説明していきますので、 是非次の頁も見ていってください。
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モデリング実践編_実務に向いたCGモデリングの方法をお伝えします_②SketchUpに取り込んだ図面データの調整とレイヤーについての説明-2

前頁の操作で、 SketchUpに取り込んだ図面データの ①縮尺がおかしくなっている ②レイヤーがバラバラになっている の2つの修正を行いました。 この頁で、 ③図面ごとにレイヤーを整理する の修正を行い、図面データの調整は終了です。 慣れると①〜③の動作も10分とかからず行えるようになっていきます。 では、③図面ごとにレイヤーを整理する を行っていきます。 後ほど改めて丁寧に説明いたしますが、 なぜレイヤー分けをする必要があるのかを簡単に説明します。 シンプルに説明すると、 レイヤーは、一部分を表示したり非表示にしたりするために用います。 そのため今回は、 1階平面図には「00_1階平面図」 2階平面図には「00_2階平面図」 立面図には、、、 のように、各図面ごとにレイヤーを与えていきます。 ・まずはグループを解除します。 こちらの理由も後ほど詳細を説明しますが、 シンプルにして強力なルールとして、 「オブジェクトにはレイヤーを与えない」 「グループには必ずレイヤーを与える」 という2つを僕は掲げております。 ※オブジェクトとはsketch up上の線や面のこと ※グループとはその線や面の集合を1つにまとめたもののこと そのためまずは平面図や立面図などがまとまってグループ化されているものを一度解除します。 ・図面がまとまっているグループを「選択ツール」で選択 ↓ ・選択状態(図面が青い状態)のまま「右クリック」→「分解」 以上でまずは各図面をまとめていたグループが分解されます。 ・次に、各図面ごとにグループ化をしていきます。 「選択ツール」をつかって、左下から右上(もしくは右下から左上)にドラッグして1階平面図だけを選択します。 ↓ ・1階平面図だけが選択されている状態で、「右クリック」→「グループ化」で1階平面図をグループ化します。 ・次に、グループ化した1階平面図に(1階平面図)という名前のレイヤーを与えます。 ↓ ・「ウィンドウ」→「レイヤー」をおし、レイヤーのウィンドウを画面上に表示させます。 ↓ ・レイヤーのウィンドウの「十字の絵をした部分」を押すとレイヤーが追加されます。 ↓ ・追加したレイヤーをダブルクリックすると名前が編集できる状態になるので、「1階平面図」と名付けます。 ↓ ・先程グループ化した1階平面図を選択します。 ↓ ・ウィンドウにある「プロパティ」のレイヤーの矢印を押して先程作成したレイヤーである「1階平面図」を選択します。 以上の操作で、1階平面図に「1階平面図」という名前のレイヤーを与えたことになります。 これを 1階平面図、2階平面図、3階平面図、、、 立面図_北、立面図_東、立面図_南、、、 など各図面に対して行い、それぞれの図面にそれぞれのレイヤーを割り当てます。 つまり流れとして、 ・レイヤーを追加して名前をつける ↓ ・グループを選択してレイヤー名をつける を各図面に対して行います。 すると、 各図面がそれぞれグループ化されていて、 かつ 各図面にそれぞれにあったレイヤー名が割り当てられている状態になります。 以上で、 SketchUpに取り込んだ図面データの調整の操作は終わりです。 おつかれさまでした。 調整だけでとても細かく長く感じたかもしれませんが、 慣れてくると図面を取り込んでから10分もかからず終えられるようになります。 初めにどれだけ丁寧に整理したかでこの後の作業の効率が大きく変わりますので、 まずは丁寧な下準備をする習慣をつけておくのがよいと思います。 次の頁から、いよいよ床や壁を立てていきます。 レイヤーを整理しつつ壁などをつくる、 シンプルにして強力なルールもしていきますので、 是非次の頁も見ていってください。
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モデリング実践編_実務に向いたCGモデリングの方法をお伝えします_②SketchUpに取り込んだ図面データの調整とレイヤーについての説明-1

以前に、SketchUpに図面の取り込み方について説明いたしましたので、 その続きのやり方からお伝えしていきます。 現在取り込まれた図面は、 ①縮尺がおかしくなっている ②レイヤーがバラバラになっている ため、この2つをまずは調整していきます。 操作数が少なく、極力シンプルで実務で使う際にも有用な技術が得られるよう伝えていきますので、 よろしくお願いいたします。 いろんな種類の操作方法がありますが、 出来るだけ少ない操作で汎用性のある方法で行っていきます。 ①縮尺の調整 まずは取り込んだ図面全体をグループ化します。 グループ化の意味については今後説明していきますので、 まず初めは、操作を覚えていくのがよいと思います。 ・「選択ツール」をクリック ↓ ・取り込んだ図面の右下を左クリックしてドラッグ&ドロップの要領で図形を囲む ※選択された部分は青くなります。 ↓ ・選択された青くなった取り込んだ図面を右クリックを押し→「グループ化」を選択 ※右クリックを押したメニューに「グループ化」がない場合、図面がすでにグループ分けされている場合があります。 次に、スケッチアップに取り込んだ図面を何倍にしたら適正な大きさになるかを調べていきます。 電卓を用いるアナログな方法ですが笑、 シンプルで覚えやすいためかなり有用かと思います。  ・どこでも構いませんので取り込んだ図面のどこかの寸法をまずは測ります。 ※ この時点で、念のため単位がmmとなっていることを確認してください。 単位がfeetなどになってしまっている場合があります。 確認方法は、ウィンドウ→モデル情報→単位、を押して、 十進法のmmになっているかどうかを確認する ↓ ・「メジャーツール」をクリック ↓ ・測りたい部分の片方の上にカーソルを合わせクリック、次の点をクリック すると、選択した2点の長さが右下の四角い部分に表示されます。 ↓ ・今回は壁の厚みを測ってみると〜mmと出ました。実際の壁の厚みはCADソフトで調べてみると〜mmなので、実際よりもsketch upに取り込んだ図面は大きくなってしまってることが分かります。 ↓ ・sketch upに取り込んだ図面を何倍したら、正しい大きさになるかを調べます。 やり方はとてもアナログでシンプル。スマホなどの電卓機能を使います。笑 (CADソフトで計測した寸法)÷(sketch upで計測した寸法)=(何倍したら正しい大きさになるか)を行います。 今回の場合は、 〜mm ÷ 〜mm =〜となります。 ・グループ化した図面を選択ツールで選択 ↓ ・sketch upの「尺度ツール」をクリック ↓ グループ化した図面の周囲に緑の点が現れるので、緑の点をクリックします。 ↓ 右上の緑の点を1クリックします。 ↓ 数値入力で、先ほど電卓で計算した値を入力します。 ※入力した値に応じて図面が小さくなります。 例えば、 0.5を入力すると1/2倍の大きさに、 2を入力すると2倍の大きさになります。 ↓ この時点で、図形全体が適正な大きさになっているはずです。 念のため、先ほどと同じ位置の長さを「メジャーツール」で測ります。 ※今回は壁厚が〜mmで、SketchUpに取り込んだ図面データも〜mmであることから、適正な大きさになったことが確認できます。 以上の操作で、 ①縮尺がおかしくなっている ②レイヤーがバラバラになっている の2つの修正が完了しました。 次の頁で、 ③図面ごとにレイヤーを整理する の修正を行います。
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モデリング実践編_実務に向いたCGモデリングの方法をお伝えします_①図面データをSketchUpに取り込む

実務に向いたCGモデリングの方法をお伝えしていきます。 まずは、 ①図面データをSketchUpに取り込む からです。 参考書で独学していくと、 SketchUpやRhinocerosなどのモデリングソフトを使用して、 モデリングソフト上で図面を書いていく手順を紹介していたりしています。 この方法で習得することは決しておすすめしていません。 ・実務ではCGをつくる段階で手元に図面データがない、状態はほぼあり得ない ・モデリングソフトは図面を書くには向いていない からです。 そのためここでは、 VectorWorksやAutoCAD、Jw_cadなどの作図ソフトで既に図面の作成は終えており、 作図ソフトで作成した図面データを用いてモデリングするやり方をお伝えしていきます。 無駄なく効率的で、 設計の変更に伴う修正に対応しやすい方法になるようまとめております。 ①-1 図面データのデータ形式をdxf化する 実務で作業をしていくと様々なソフトを使用することになります。 SketchUp 、VectorWorks 、AcrobatPDF、Photoshop、Illustratorなど。 そしてそのそれぞれのソフトのデータ形式は異なっています。 SketchUpは「.skp」 VectorWorksは「.vwx」 AcrobatPDF「.pdf」 Photoshopは「.psd」 Illustratorは「.ai」など。 それぞれのソフトを用いてデータを作成し保存した後、 そのデータの末尾についているものがデータ形式です。 〜.pdf 〜.skp 詳しく理解する必要はなく、 異なるソフトで作成した異なるデータ形式のデータを開くことは原則できない、 例えば、 SketchUpで〜.skpのデータ形式のデータは開けるけど、 SketchUpで〜.vwx のデータ形式のデータは開くことができない、 ということだけ理解すれば十分です。 また、dxf形式というのはVectorWorksでもSketchUpでも開くことのできるデータ形式であるため、 VectorWorksで作成した図面データの形式を「.vwx」から「.dxf」に変換することからはじめていきます。 方法は下記の通りです。 ・「ファイル」 →「DXF/DWG取り出し」 ・形式はDXF(テキスト形式) ・バージョンは2000 ・非表示のクラスを「取り出さない」 ・レイヤーを別々のファイルに取り出す→チェックせず ※バージョンが高すぎると、古いソフトからは開きづらくなるので、  2000くらいを推奨します。 →「OK」 →保存する場所の指定、デスクトップ上に保存でよいと思います。 以上で指定した場所にdxfデータが保存されます。 ①-2 SketchUpでdxfデータ化した図面を取込む SketchUpでdxfデータ化した図面を取込むことで、 図面を元に正確なモデリングを作成していくことが可能になります。 方法は下記の通りです。 ・「ファイル」 →「インポート」 →先ほど保存したdxfデータを選択 ※dxfデータが選択するには、  ファイル名の種類を「dxf」にする必要があります。 →「開く」 以上の①-1 、①-2のステップで、 SketchUpに図面が取り込まれた状態となります。 ただ、この段階では、 図面の大きさが誤った大きさになっていたり、 レイヤーがSketchUpに即したものにはなっておりません。 次の頁では、 SketchUpに即した図面の調整方法と、 レイヤーとはそもそも何かについてお伝えしていきます。
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