引っ越しを機に〜物事に興味を持つということ〜

ヒガシとかむすけ。の生活を見直す日記。

最近ある女の子と話をした際に、
「チーズがすっごい好きなの!」
「チーズの器でパスタを作るんだよ!すごくない?」
という話を聞いて、僕はとても感動をした。

僕にも好きな食べ物あるし、チーズももちろん好き。
僕の中のインスタントラーメン ランキングno.1の「辛 ラーメン」には必ず「とろけるモッツァレラチーズ」を加える。

けれど、僕はその女の子のように、
目を輝かせて「チーズ」について語れるだろうか。
その子の「チーズ」に代わる何かが僕にあるのだろうか、と考えてみると、
特に何かは思い浮かばなかった。

建築事務所で働いているのだから、
デザインが好きなんじゃないの?と自分に聞いてみたけれど、
いざ仕事として建築設計がはじまってみると、
なんとか作業を覚えることに必死でなかなか楽しむ余裕が持てない。
学生の時にはなんであんなに楽しめていたのかな〜、とぼんやりと考えていた。

そんな折、友人のヒガシさんと飲みながら、最近聴いているpodcastについての話をしていた。

「学生の頃ってさ、僕らはもっとデザインについて話をしていたし、楽しんでいたんじゃないかと思うんです。今はそこまで乗り気になれなくって。なんでかなー、て考えてたんです。それって、「設計課題」がなくなったからじゃないですかね?」

※設計課題とは大学の建築学科で出される課題で、
架空の敷地を想定して、そこに学生が住宅やビルなどの建築を設計をするという課題

「確かに、大学にいた時には設計課題を常に何かしら出ししてくれていたもんね。いつも自分たちで設計をしながら建築を実際に見に行って、またそこで感じたことを自分の設計に取り入れて、その議論が楽しかったよねー。」

「そうなんです!ヒガシさん!
南海林さん、podcastって聴いてますか?一般の人が日常について語る内容のものが増えてきてるんですけれど、僕はその、議題を毎週持ち寄って定期的に集まる、ってところに魅力を感じたんです。僕はもしかしたら、デザインそのものはもちろん、ヒガシさんと、空間の気持ちのよさとか、デザインの面白さを言葉で整理するのが好きだったのかもしれない。」

「確かにあの時は楽しかったよね。」

「それでさ、定期的に会ってさ、
 デザインについての話ができないかなー、て。今まで飲んで話していたことをpodcastみたいに、テーマをつくって、話せないかと思ってさ。それをヒガシさんとしたくて連絡したんだ。」

「それはかなり楽しそう!いいねやろうか!僕とかむすけ。くんが共通して持てる議題って何になるんだろうね。デザインだと範囲が広すぎるし、やっぱり生活、に関わるものになるだろうね。」

「生活に関わるもの、確かにそうですね!僕らが共通して好きなものだと器とかになりますかね。でも僕、実家暮らしをしてるんで、自分で買う器となると日本酒を飲むための徳利とお猪口ばかりになるんですよね。笑 むしろそこを広げたいなー、と思うんですけど、自分が実際に使うもの、必要なものでないとなかなか興味も持てなくて、、、」

「なるほどかむすけ。くん分かったよ。まず一人暮らしをしよう。話はそこからだよね。」

ヒガシさんと会って30分程経った頃、
唐突に僕の引っ越しが決まった。

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